デコジット ブリュッセル その1




現在使っている椅子張り用生地(PLOEP社 オランダ)に変わるものを探しにベルギーのブリュッセルまで行く。
国内メーカーのものも検討したが国産品は価格重視のためか思うような生地がなかなか見つからない。

思い切ってヨーロッパ最大の椅子張り布が中心の見本市 DECOSIT に1週間ほど海外出張をした。

昨年のハイムテキスタイル(フランクフルト)では結局見つけられず、今回はどうしても決めたい2度目の挑戦だ。
ハイムテキスタイルでの反省は、各メーカーの種類の多いハンガーサンプル中をから探す作業に疲れ、判断できないままで終わったことだった。

今回のDECOSITは、前もって情報を得たメーカーに的を絞っていたので、思いのほか簡単にいい生地にめぐり会えた。
満足できるものが初日に決まったため、2日目からは気楽に見学気分。そうなれば慣れないファブリックの展示会、見れば見るほど分からなくなってしまう。家具よりずーっと大変な業界のように思えた。  


2008年09月21日 Posted by bbyuji at 18:37Comments(16)

東京国際家具見本市 IFFT その2



JAPANTEXはインテリアファブリックスの見本市で、IFFTと同時開催された。
家具業界とカーテン、カーペット等のインテリア業界との思惑が一致した展示会だろうが
残念ながらJAPANTEXの優勢勝ちに見えた。
インテリアをトレンド優先のファッションとして捉えるようでは、JAPANTEXにはかないっこない。
家具の展示会はもっと保守的で硬派でいい。気ままな消費者のニーズなんかに振り回されず、
家具のあるべき方向性をしっかりと示せなければ注目される家具展にはなれない。 

日本の文化、日本人の繊細さを世界は見逃さない。自信をもって日本人の作る家具を堂々と見せほしい。
集客、ビジネスよりもっと重要なことを感じられるものが日本から発信できる国際家具見本市へと
発展していってもらいたい。

「日本の常識、世界の非常識」と言った評論家がいたが、あんたが非常識なの。
日本のよさは日本人で作られたものであり、大切にしていかなければならない。  


2007年12月01日 Posted by bbyuji at 23:07Comments(0)見本市

東京国際家具見本市 IFFT その1

                

                     
国内最大の家具見本市 IFFT がピンチに陥っている。
久しぶりに訪れた展示会での率直な感想である。
数年前からJAPANTEX(インテリアファブリック協会)と同時開催になり、
さらに今年はIPEC(インテリアプランナー協会)、インテリアフェスティバル
(インテリア産業協会)も加わり、一歩前進かと期待していたのだが…
なんといっても残念なのは、本命のIFFTよりJAPANTEXのホールのほうが
面白かったいうことである。

IFFTは、2年前から改革のため外部からのプロデューサーを顧問に向かえて
変革を進めているが、今年から、さらにデザイナーとコーディネーターも加えて
臨んだ展示会であったが、その成果は感じられなかった。
5年計画の改革とのことなので、あと3年。なんとかいいものにして頂けるよう
切望しながら待つしかない。

こういう流れはどの業界も同じ悩みを抱えているが、コンサルタントに任せて
なんとかしてもらおうという安易さは感心できない。
主催者側の改革こそ必要で、出展者の意向が反映されない他人任せの展示会では、
いくらお誘いがあっても出展する側として魅力はない。
現に、IFFTに出すべき家具メーカーがJAPANTEXに何社も出展しているという現状は、
真摯に受け止めてほしい。

93年に我々が初めて出展した頃は、国際見本市に出せることだけで満足するような
憧れのステージだった。
特にヨーロッパのメーカーと肩を並べられるという幼い発想ではあったが、
無垢材だけで作った家具を植物性オイルで仕上げたシリーズは、
海外のメディアに、環境にも配慮した製品として評価され、これからの家具の
方向性のひとつとして注目された。

最近はヨーロッパのメーカーの出展が、めっきり減ってしまった。
経済大国日本に期待して出品をしてきたメーカーもやっと気づいたに違いない。
日本はインテリアに関してはまだまだ成熟した市場ではない。
ブランド好きの日本人には付き合ってられないと匙を投げられたような思いがする。

現在のBN(バーズ ナチュレル)シリーズはあの14年前のIFFTからスタートした。  


2007年11月25日 Posted by bbyuji at 17:25Comments(2)見本市